アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

たまゆら ~もあぐれっしぶ~ 12話

「たまゆら ~もあぐれっしぶ~」の第12話から。

最終回。

粗筋

かなえは振り切れた様子で志望校に合格した。そのすっきりした様子を見ていつか訪れる皆との別れを思い、感傷的になる楓。そんな楓を見て母珠恵は楓をバイクで連れ出す。楓を連れてきたのは、父和馬が珠恵にプロポーズした海の側の丘だった。そこで、楓の成長を嬉しい、と珠恵。それを聞いて、楓は父や母に感謝を述べる。

卒業式。かなえは巣立っていった。部室を見て感慨にふける楓。そして、いつもの面子に合流するのだった。

所感

今回の ED は「たまゆら」らしく、写真を映すことで卒業式からの様子を紡いでゆく。中でも最後の最後の写真でブレる堂郷が面白い。実に彼らしいラストショットだ。

総感

カメラ少女楓と彼女を取り巻く人々との交流を描いた。「たまゆら」としては2作目にあたるが、1作目と変わらぬ作風に安心して視聴できた。変化としては、先輩にして「写真部」の2人目かなえが描かれていたことと、「別れ」や「旅立ち」との向き合う様子にフォーカスを当てていたことだ。全体的にほわっとした印象の画面と穏やかな色調にほっとさせられる。見た目や雰囲気こそ「癒し系」だが、キャラクタたちは至って「あぐれしっぶ」だ。自分の興味や周囲の人について考えつつ、やりたいことをどんどん実現させてゆく。時には悩むシーンもあるが、深刻さがないのも本作の特徴だろう。真剣さと癒し、という一見相反する要素を上手く取り合わせた好作だ。