アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

ガリレイドンナ 10話

ガリレイドンナ」の第10話から。

あの詩の謎が分かる回。

粗筋

星月はガリレオと飛行機を作成する。星月がこの時代に来たときの雲が定期的に現れることをガリレオから聞き、出現したタイミングで再び空を飛べば元いた時代に戻れると考えたからだ。試行錯誤を繰り返し、どうやら雲が出てくる前日に飛行機は完成。そして、飛行する当日がやってきた。息を飲んで発進させると、無事飛行機は空を駆けた。喜ぶガリレオは、今までの人生について星月に語る。夢を語る変人扱いされ、誰かに理解されることを諦めていたことを。星月が来て自分の道を進む決意をしたことを。それを聞いた星月は、月のスケッチに綴られていた詩が自分のことを言っていたことに気付く。そうしているうちに飛行機は雲の中へ。飛行機が進んでいると、星月は浮かび、消えた。

次の瞬間、星月は葉月たちのもとへ帰っていた。そこはメシェにより爆撃を浴びている最中。しかし、シシーニョに援護された3姉妹は何とかガリレオ号に到着。逃亡を試みるが、攻撃はやむことがなく、ガリレオ号に直撃。星月たちは追いつめられてしまった。

所感

大筋としては星月が元の時代に戻り追いつめられるというもの。頼りのガリレオ号も今度こそ機能を停止し、まさに絶体絶命のピンチだ。この局面、星月たちはいかにして切り抜けるのか。

さて、今回はガリレオの詩が星月に宛てられたものだったことが判明したところが面白かった。天才ゆえの孤独に悩んでいたガリレオの背中を押し、何と恋心まで抱かせてしまった星月。燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや。天才の心は天才が一番分かるのかも知れない。そして、そこに年齢の差は些末な問題なのだ。

その反面でガリレオの周囲にいる人の反応が印象に残った。ガリレオが地動説について星月に語るシーン

今まで体験したことのない現実に直面したとき、殆どの人はそれを信じようとはしない。次にそれを認めず、全力で否定しようとする。人はみな、新たな事実に恐怖を感じてしまう。だが、俺は違う。常識を疑い、観察、実験、証明したい。それこそが物理学者魂だ。

がそれだ。ガリレオ存命の頃、ルネサンス後期での地動説の扱われ方についてのセリフだが、科学の発展した現代日本でも同じような現象を耳にする。そして、自分もそのような反応をしていないか、と顧みた。心当たる。ガリレオの心意気を忘れないように、そう思った。

今回のハイライト

今回は、星月とガリレオが作った飛行機が空を飛んだシーンにビビッと来た。2人が勢いをつけて飛行機を飛ばす。一度は落ちかけるが浮上し大空高く舞い上がる。BGM も相まってスカッとするシーンだった。