アニメと音楽のメモ帳

アニメと音楽についてまとまりない文章を。

アウトブレイク・カンパニー 12話

アウトブレイク・カンパニー」の第12話から。

最終回。

粗筋

エルダント帝国でコンテンツを作る、と言った慎一は日本政府によって命を狙われる存在になった。一度は精鋭部隊のメイドたちによって助けられた慎一。ところが、ある晩、学校に火が放たれる事件が発生し、レアな雑誌を守るために校舎にやって来た慎一は薬で眠らされてしまう。助けに来たミュセルたちによって一命を取り留めた慎一だったが、この一件で国交の断絶が危惧される、と的場から指摘が。それを聞いた慎一は総理大臣と話すことを要望。希望叶ってディスプレイ越しに対談する機会を得た慎一に対して総理大臣が今回の件が日本政府によるものだと発言すると、慎一は不敵な笑みをこぼす。次の瞬間、慎一の荷物の中から高笑いが。そこには何とペトラルカのフクロウが入っており、それを介してやり取りは全てペトラルカに聞かれていたのだった。ペトラルカが慎一への危害に触れると総理大臣は態度を一転させ、今まで通りかつ身の安全を確保された状況で、アミュテックの支配人を続けられることになった。

所感

敵から本音を引き出し、それを聞かれたくない相手に何らかの手段で直接聞かせる。特に相手が政治系のキャラクタのときに使われるやり方だが、今回はファンタジーらしくペトラルカのフクロウが媒体になっていたのが面白かった。また、やり込めたのが一国の長であるというところにはニヤリとさせられた。劇中で的場も触れていた通り、いつ気が変わるか分かったものではないが、それでも危機を乗り越えられてほっとした。これからもアミュテックとオタク文化に栄光あれ。

今回のハイライト

総理から慎一の帰国命令の取り消しを引き出した後のペトラルカのセリフ

だってさ!

それまでは総理とのバトルを繰り広げるために比較的ドスの利いた声だったところで、いきなり女の子らしい高い声に切り替わったところが興味深かった。

総感

不思議の国、エルダント帝国へ日本のオタク文化を浸透させるために雇われた男子高校生とその周りのキャラクタが繰り広げるオタクカルチャーファンタジー。どこまで行っても主人公、慎一の言動がオタクらしいのが楽しい。エルダント帝国のキャラクタでは、慎一に仕えるハーフエルフのメイド、ミュセル、見た目は幼女、中身も割と幼女の皇帝、ペトラルカを始めとして、人語を話す竜とか獣耳の少女とかどう見てもおじさんにか見えない8歳のドワーフとか、とにかくファンタジーの王道てんこ盛りである。これらのキャラクタを見て聞いて喜びに悶える慎一の様子がまた面白い。また、オタク作品を扱う作品だけに作中で他作品のパロディがよく出てくる。元ネタを知っていれば尚更楽しめる作品だ。