ニセコイ 2話
「ニセコイ」の第2話から。
2人の関係がツンのちデレの回。
粗筋
付き合っている振りをすることになった楽と千棘。元々仲の悪い2人は中々恋人同士であるように演技ができない。しかし、楽側と千棘側の若衆が乱入してきたことで本当に抗争が起きかねない状態となる。これを目の当たりにした2人はやむなく仲睦まじいカップルを演じ、その場を乗り切る。
翌日、周囲の応援があったため、渋々街へデートに繰り出した楽と千棘。見張られているため、おちおち喧嘩もできないものの、何とか行程をこなすことに成功。最後に寄った公園で千棘が手洗いに立っているときに、楽が思いを寄せている小野寺小咲(おのでらこさき)が登場。そこに帰ってきた千棘と恋仲であることを全力で否定してしまう。それにも関わらず交際中であると誤認され、楽は肩を落としながら先に行ってしまった千棘を追いかける。公園での振る舞いに怒り心頭の千棘。しかし、楽が素直に謝ったことで機嫌を戻した。
所感
早くも恋人の振りにぼろが出始めていた楽と千棘。実際、千棘の側近、クロードには怪しまれている様子。「ニセコイ」であることが露呈するのも時間の問題のように思えるが、それでは抗争が勃発してしまう。町の平和のためにも、両者にはもう少し辛抱して頂きたい。
それでも2人は案外満更でもないようだ。楽は
こんな奴でも、寝てりゃちっとは可愛いかもな。しゃべってなくて、動いてなければ。まあ、ほんのちょっとだけど。
と、千棘の見た目を褒める発言。一方の千棘も、
本当に最悪の最悪とも言えなかったから、100点満点で言うと今日のデートは、おまけにおまけして、1点あげるわ。
と笑顔で言っている。そして、街中で千棘がナンパされているのを見た楽が千棘を助け出すシーンがあったが、このイベントに対して、楽は初めて女子と手をつないだ、と、千棘は初めて男子に手を引かれてしまった、と、それぞれ意識している。結構悪くない組み合わせなのかも知れない。
今回面白かったのは、デートに出かける前の楽と千棘の様子だ。恋人であることを疑われ、抗争が勃発しかねない空気に、一転して仲の良い振りを始める。その変化が笑いを誘う。更に、千棘が楽をデートに誘うシーンでは、涙目になりながら実に嫌々誘っているのを悟られまいと必死になっている千棘の様子に笑わせられた。
モノローグの音響効果に特徴がある。深めにリバーヴがかかっているのだ。「絶望先生」や「物語」シリーズで聞かれる「らしさ」がここにも出ている。